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三井化学等が進めるマスバランス方式・バイオマスPPが、デザインマグカップ、サステナブル玩具に採用（202212）

　三井化学㈱（東京都港区）は、社会のバイオマス化を進める取り組みとして、バイオマスナフサによる誘導品（バイオマス化学品、バイオマスプラスチック）の展開を拡大しているが、D&DEPARTMENT PROJECT（東京都世田谷区）がLong Life Plastic Projectとして展開するプラスチックマグカップに、三井化学の関連企業の㈱プライムポリマー（東京都港区）が製造販売するマスバランス方式のバイオマスPP（ポリプロピレン）「Prasus」が採用された。
　同プロジェクトは、2000年にデザイナーのナガオカケンメイによって創設されたストアスタイルの活動体。現在は国内外に12店舗（北海道店、埼玉店、東京店、d47、富山店、三重店、京都店、鹿児島店、沖縄店、韓国・ソウル店、韓国・済州店、中国・黄山店）を展開し、将来的には47都道府県に1カ所ずつ作り、全国的な規模で「息の長いその土地らしいデザイン」の発掘、紹介をしていく。メインテーマとするLong Life Plastic Projectは、プラスチックも経年変化により、個性ある景色を手に入れた一生モノになり得るとの考えのもと、「一生使える（使おうと意識した）プラスチック製品を作り、みんなで使おう」というプロジェクトだ。（関連情報→https://www.d-department.com/item/LLPP.html）

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2022/2022_1215_02.htm

　また、アッシュコンセプト㈱（東京都台東区）の +d「Peace Gun」（輪ゴムの玩具） に、マスバランス方式のバイオマスPP（ポリプロピレン）「Prasus」が採用された。「Peace Gun」は、アッシュコンセプト㈱のオリジナルブランド「+d（プラスディー）」のロングセラー製品で、Peace（平和）への思いをこめたゴム鉄砲の玩具。サステナブル素材へのリニューアル企画として、12月8日から販売開始される。（関連情報→https://plus-d.com/peace-gun02/）

詳しくは、→https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2022/2022_1208.htm

　マススバランス方式（物質収支方式）は、環境省が発表している「バイオプラスチック導入ロードマップ」において、「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料（例：バイオマス由来原料）がそうでない原料（例：石油由来原料）と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法」とされている。（関連情報→https://www.env.go.jp/content/900534511.pdf）

　国内での上記方式の認証制度については、現時点では確立されていないが、日本環境協会がエコマークにおける認定基準の今年度内策定に向けて、進めている。