ニュース情報/政策関連
IEA、5年予測発表。エネルギー危機の中、再生可能エネ最大発電源に。バイオ燃料需要も拡大(2022.12)
IEA(国際エネルギー機関)は、再生可能エネルギーの今後の予測について、12月6日、発表した。世界的なエネルギー危機により、再生可能エネルギーが急激に加速しており、今後 5 年間で世界の総容量の増加はほぼ 2 倍になり、2025年初頭までに石炭を追い抜き、最大の発電源となるとしている。
ロシアのウクライナ侵攻によって引き起こされたエネルギー安全保障上の懸念は、価格が劇的に急騰した輸入化石燃料への依存を減らすために、太陽光や風力などの再生可能エネルギーにますます目を向けるようになった。IEA の年次報告書の最新版「Renewables 2022」によると、世界の再生可能エネルギー容量は現在、2022 年から 2027 年の間に 2,400 ギガワット (GW) 増加すると予想する。これは、現在の中国の全電力容量に相当する。
また、世界のバイオ燃料の総需要は、2022 年から 2027 年にかけて 22% 拡大すると見込む。米国、カナダ、ブラジル、インドネシア、インドは、予想されるバイオ燃料使用の世界的な拡大の 80% を占めており、5 か国すべてが支援する政策を実施している。SAFと呼ばれているバイオジェット燃料の需要は、予測では 2021 年レベルの 35 倍と大幅に拡大し、総ジェット燃料消費量のほぼ 1% を占めるようになる。米国の税制優遇措置やEU が牽引する。一方、エタノールとバイオディーゼルの使用の増加は、新興国が軸となるとしている。
2022-12-13 | Posted in ニュース情報/政策関連 |