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「微細藻類とSAFの次なる大きなステップ」 ABO BLOG発表から (2022.3)

 SAF(Sustainable aviation fuels) については、十分に利用できることが実証されていたが、様々のハードルの中で生産拡大の速度が上がっていなかった。しかしながら、持続可能な燃料生産基盤を構築するための長い努力の中で、今日、新しい時代を迎えている。世界の航空業界は、2050年までにカーボンニュートラルにするという目標を発表した。また米国バイデン大統領は、30億ガロンの持続可能な航空燃料を生産し、2030年までに航空GHG排出量を20%削減することを発表した。

 大部分のSAFは、バイオマス、具体的には、廃油、動物性油脂、農作物、または酵母や微細藻類などの微生物を利用してつくられる。特に微細藻類分野においては、着実な努力とイノベーションにより、生産効率が向上し、処理が合理化され、実用可能性が高まっている。パシフィックノースウェスト国立研究所のDISCOVR R&Dコンソーシアムによると、1トンの微細藻類を生産するためのコストは、プラントの商業規模ベースで見た場合に1トンあたり約600ドルに引き下げられ、主要な共同研究機関であるGlobal Algae Innovationsは、1トンあたり約800ドルの生産コストを算出している。これらの数値は、10年前よりも数倍向上している。微細藻類をこのレベルの商業生産コストでスケールアップできれば、航空燃料価格の経済性が高まり、同時に炭素排出量が削減される。

 更にSAFのもうひとつの大きな課題は、必要な量の燃料を供給することである。現在のSAF生産施設は、化石燃料のプラントに比べてまだまだ小規模であり、大規模なバイオリファイナリーの展開が必要であり、構築のペースを上げる必要がある。世界的に見ると、SAFの生産については設備投資の動きもあり、バイオ燃料生産の世界的リーダー企業であるネステ社(フィンランド)は2021年4月、ロッテルダムでのSAFの生産能力拡大を発表した。関係機関の推定では、2030年までにすべての航空燃料にSAFを供給するのに十分な原材料があると推定されるが、新しい燃料生産に対応したプラントの規模は限られている。

 バイオマスをSAFに変換する、より多くの生産基盤が必要であり、税金面の対応、および商業生産を対象としたその他の政策支援が重要であるとしている。

詳しくは、→https://algaebiomass.org/blog/11551/the-next-big-step-for-algae-and-sustainable-aviation-fuels/

参考情報→ https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2021/09/09/fact-sheet-biden-administration-advances-the-future-of-sustainable-fuels-in-american-aviation/

https://www.neste.com/releases-and-news/renewable-solutions/neste-enable-production-500000-tonsa-sustainable-aviation-fuel-its-rotterdam-renewable-products

 

 

2022-03-08 | Posted in トピックス |