トピックス,マテリアル他編

ブラジル・Braskemと米・LBDS社、バイオアセトン技術の開発で再生可能エネルギー戦略強化(2026.8)

 2026年8月11日、バイオポリマー生産における世界的リーダーであるブラジルのBraskemと、酵母、酵素、微生物ソリューションの開発における世界的リーダーである米国のLallemand Biofuels & Distilled Spirits(LBDS)は、トウモロコシ由来エタノールからバイオアセトンを生産する革新的な技術の開発を発表した。

 この新技術により、エタノール工場は燃料生産効率を損なうことなく、新たな高付加価値副産物を生産することが可能になる。本プロジェクトでは、LBDSの酵母技術に関する専門知識と、Braskem独自の分離技術を組み合わせ、効率的なバイオアセトン生産を可能にする追加プロセスを採用している。Braskemは、米国と欧州を中心に、本製品の市場開発と商業化を担当する。

●イノベーションとグローバルな脱炭素化

 このプロジェクトは、Braskemが「バイオ革命」におけるリーダーシップを強化し、世界の産業界がバリューチェーンの脱炭素化を進めるためのソリューションを提供する上で重要な役割を果たすことを示している。バイオアセトンは、既存の原料と容易に交換できるため、二酸化炭素排出量の削減が求められる用途において代替品として活用できる。

 アセトンの世界的な需要は年間800万トンを超えており、BraskemがLBDSと共同開発した再生可能なアセトンは、持続可能性を求める要求の厳しい分野、例えば以下のような分野に供給されている。

・化粧品(除去剤および溶剤)
・塗料およびコーティング剤
・アクリル絵具、接着剤、パーソナルケア製品。

「Braskemの生化学分野における専門知識と、LBDSの発酵技術における専門知識を組み合わせることは、石油化学業界がより持続可能な未来に向けて大きな一歩となる」と、Braskemの再生可能エネルギー・生化学事業開発担当ディレクター、Cirilo Vieiraラ氏は述べた。

 5年間の共同開発を経て、この技術は北米のエタノール産業に提供され始めている。バイオアセトンは2028年には工業規模で商業的に利用可能になると見込まれている。この進歩は、Braskemのイノベーション・エコシステムの一環であり、同社は2025年に研究開発リソースの49%をサステナビリティ重視のプロジェクトに割り当てた。

詳しくは、→https://www.braskem.com.br/news-detail/braskem-strengthens-its-global-renewables-strategy-with-the-development-of-bioacetone-technology

2026-08-18 | Posted in トピックス, マテリアル他編 |