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京都大学とダイセル 木材・農水産廃棄物等バイオマスを高機能材料や化学品への変換分野で包括連携協定締結  (2021.10)

 国立大学法人京都大学と(株)ダイセルは、木材や農水産廃棄物などのバイオマスを高機能な材料や化学品に変換し、その価値を森林の再生や、農水産廃棄物の高付加価値利用に還元することにより、森、川、海、農山漁村、都市を再生し、自然と共生する低炭素社会の実現、新産業創出などに寄与することを目的とした、包括連携協定を締結した。

 さらに本包括連携協定のもと、バイオマスの新しい変換プロセス「新バイオマスプロダクトツリー」実現に向けた研究開発と持続的循環利用を共通テーマとした基礎的研究と研究成果の社会への還元を目指し、京都大学の大学院農学研究科、大学院人間・環境学研究科、化学研究所、エネルギー理工学研究所および生存圏研究所とダイセルのリサーチセンター間において、包括的研究連携協定を締結した。また、ハブとして機能する産学連携共同研究の拠点「バイオマスプロダクトツリー産学共同研究部門」を京都大学宇治キャンパス内に、京都大学生存圏研究所、化学研究所、エネルギー理工学研究所とダイセルの共同ラボとして設置する。

 ダイセルの主力製品である酢酸セルロースは、木材由来のパルプを原料とするバイオマス製品だが、木材などの天然高分子は元来溶けにくい。同社は、京都大学との共同研究によって、常温常圧で木材を溶かす技術の確立を目指す。この技術により、セルロースに加え、木材に含まれるヘミセルロース、リグニンなども活用した高機能製品の開発を目指したい考えだ。

詳しくは、→https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/inline-files/211008-daicel-kyodai-renkei-fa0e47c0b5b872807934f7549a906d72.pdf

 

 

2021-10-12 | Posted in トピックス |