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ブラジル、持続可能な燃料生産量を4倍にする公約をプレCOPで発表。エネルギー転換加速へ (2025.10)
2025年10月14日(火)、ブラジリアで開催されたプレCOP20の2日目、最終日には、エネルギー転換が中心的な議題となった。この会合において、ブラジル外務省は「ベレン持続可能な燃料に関するコミットメント」(通称:ベレン4x)”the Belém Commitment for Sustainable Fuels—known as Belém 4x”を発表した。これは、2035年までに持続可能な燃料の生産と利用を4倍にするという世界目標へのハイレベルの政治的支持を構築することを目的としたイニシアチブである。
この目標は、国際エネルギー機関(IEA)の画期的な報告書「持続可能な燃料の提供 – 2035年までの道筋」によって裏付けられている。
Belém 4x は、化石燃料に代わるクリーンエネルギー源(水素とその誘導体、バイオガス、バイオ燃料、合成燃料など)の世界的な導入を促進し、エネルギーシステムの脱炭素化と気候変動との闘いに貢献することを目指している。
「このイニシアチブは、経済関係者を含む政治的なシグナルを送るため、可能な限り多くの国の支援を求めている。これらの技術の多くは技術的には実現可能だが、まだ十分な規模で生産されていない」と、ブラジル外務省エネルギー局長のJoão Marcos Paes Leme氏は指摘した。
日本、イタリア、インドはすでにブラジルの取り組みへの支持を表明しており、11月6日から7日にベレンで予定されているCOP30首脳会議では、さらに多くの国が国際的な取り組みに加わると予想されている。
詳しくは、→https://cop30.br/en/news-about-cop30/brazil-pledges-to-quadruple-production-of-sustainable-fuels
