トピックス,マテリアル他編

独・BASF、リサイクルポリアミド6の世界初の工場が上海で稼働。年間500トンの生産能力(2024.3)

 ドイツのBASFは、世界初のloopamid(ループアミド)商業プラントの稼働開始を発表した。中国、上海の曹井工場に建設されたこの生産施設は、年間500トンの生産能力を誇り、繊維産業への持続可能な製品の供給において重要な一歩となる。BASF SEの取締役会メンバー兼最高技術責任者(CTO)であるStephan Kothrade氏は、「このプラントの稼働開始は、BASFの革新力を改めて証明するものである。私たちはWinning Ways戦略の不可欠な要素として、化学の力を活かし、現代の最大の課題に対するソリューションを開発している。loopamidは、繊維廃棄物を価値ある資源に変換し、原材料の節約に貢献し、繊維の循環型社会を実現する」と述べている。

 loopamidは、繊維廃棄物を原料とするリサイクルポリアミド6。この新しい生産施設は、繊維業界における持続可能なポリアミド6繊維の需要の高まりに対応する。BASFモノマー事業部長のRamkumar Dhruva氏は、「loopamidの商業化を実現するために、情熱と献身をもって取り組んできたチームを誇りに思う。loopamidを支える技術は、エラスタンを含む様々な混紡素材において、ポリアミド6を繊維から繊維へとリサイクルすることを可能にする。loopamidは、繊維循環型経済に大きく貢献するだけでなく、お客様のサステナビリティ目標の達成にも貢献すると確信している。」と述べている。

詳しくは、→https://www.basf.com/global/en/media/news-releases/2025/03/p-25-048

2025-04-01 | Posted in トピックス, マテリアル他編 |