研究情報

京大と住友金属鉱山の研究G、従来比約30倍の変換効率示すCO2還元光触媒を開発(2025.3)

 国立大学法人京都大学と住友金属鉱山㈱は、両者が2022年6月1日付で京都大学大学院工学研究科に開設した住友金属鉱山二酸化炭素有効利用産学共同講座において、CO2を従来比約30倍の変換効率で一酸化炭素(CO)へ還元する紫外光応答型光触媒を開発したと発表した。

 両者が研究開発を進めているCO2還元光触媒を用いると、光エネルギーを利用して、CO2をプラスチックの原料となるCO等へ変換することができる。本技術確立により、温室効果ガスであるCO2を再資源化するとともに、より少ない石油資源でプラスチック等を生産することが可能となるため、カーボンニュートラル社会の実現に大きく貢献する技術として期待されている。

 CO2還元光触媒は、土台である半導体光触媒と、反応を向上させるための助触媒から構成されている。京都大学大学院工学研究科分子工学専攻寺村研究室が長年培ってきた触媒の合成・評価技術と住友金属鉱山のコア技術である粉体合成・表面処理技術を融合させ、助触媒の担持手法と、サイズ、構造の最適化を行った。従来のAgナノ粒子助触媒を担持したタンタル酸亜鉛(ZnTa2O6)半導体光触媒の場合、紫外光照射下でのCO2光還元により得られるCO濃度は270 ppm程度だったが、このたび最適化を行なった結果、従来の約30倍となる8,000 ppm超のCO濃度が得られ、国内外の報告例と比較して非常に高い変換効率を実現することに成功した。

詳しくは、→https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/research/topics/20250311

2025-03-22 | Posted in 研究情報 |