研究情報
キリン・阪大等研究G、PETを高効率分解するケミカルリサイクル技術開発。新酵素開発成功(2024.11)
キリンホールディングス㈱のキリン中央研究所、国立大学法人静岡大学農学部、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構分子科学研究所(NINS)および国立大学法人大阪大学蛋白質研究所は共同で、ケミカルリサイクル技術の一つである「酵素分解法」で用いる「PET分解酵素」を改変し、PETを高効率で分解できる酵素の開発に成功したと発表した。
改変した酵素を用いた検証では、一般的に資源循環が困難とされている混紡繊維中のPETも分解でき、PETとコットンの混紡繊維におけるPETの分解率が90%と世界最高値となった。また、ペットボトルにおける評価では改変前の酵素と比較し、PET分解量が28倍に向上したことを確認した。この二つの成果は特許出願中。
キリンは、今回開発した「PET分解酵素」の社会実装を目指して新たなパートナーの探索を行い、環境に配慮しながらプラスチック資源が循環し続ける社会を目指す考えだ。
詳しくは、→https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2024/1125_03.html
2024-11-27 | Posted in 研究情報 |