ニュース情報/政策関連

韓国政府、新産業創出へSAF拡大戦略発表。2027年より自国発国際便にSAF1%混合義務化へ(2024.9)

 韓国の産業通商資源部と国土交通部は8月30日、仁川国際空港第2ターミナルで航空・精油業界関係者が参加した中で、国際航空炭素削減分野における新産業創出のためのSAF拡大戦略を共同で発表した。

 韓国は世界有数の航空油輸出国として、グローバルSAF需要拡大(2022年24万トン→2030年1,835万トン、IATA)に対応し、将来の経済成長に向け有望なSAF市場先取りのための大胆な政策支援が必要な状況である。両部はこれまで航空・精油業界、関連機関、専門家などと緊密に疎通し、国内SAF活性化のための中長期ビジョンと総合的な支援案を盛り込んだ次のようなSAF拡大戦略を策定した

SAF給油商用運航開始(2024年~)

 8月30日から国内空港で韓国航空会社がICAOが認証した国産SAFを給油、国際線定期運航を行う。この取り組みは、8月30日に仁川-羽田路線の大韓航空KE719便でスタート。運航路線、期間及びSAF混合比率等は国内航空会社が自律的に定め、国内精油会社とSAF購買契約を締結する方式で行われる。今回のSAF給油商用運航を契機にICAOホームページに、韓国は全世界20番目のSAF給油国として登録される予定だ

民官協力による自律的SAF使用促進(~2026年)

「産業通商資源部と国土交通部、国内航空会社9社、国内精油会社5社、仁川国際空港公社・韓国空港公社において、「SAF商用運航のための了解覚書(MOU)」を締結(8.30)し、国内SAFの使用拡大に相互協力する

SAF混合義務化制度導入(2027年~)

 産業通商資源部と国土交通部はICAOの「国際航空炭素相殺・削減制度(CORSIA)」のすべての加盟国(193カ国)義務化で国際航空炭素規制が強化される2027年から国内出発国際線のすべてのフライトにSAF混合1%内外給油を義務化する法案を検討・推進する計画である

 

2024-09-04 | Posted in ニュース情報/政策関連 |