研究情報
名大発・高機能バイオ炭開発のTOWING、豪バイオ炭事業者・Biocare社とCDRプロジェクトで連携(2024.6)
名古屋大学発スタートアップ・高機能バイオ炭開発の㈱TOWING(名古屋市千種区)は、バイオ炭・CO2除去(CDR)プロジェクトを牽引するオーストラリア発のBiocare社と、CO2除去と土壌改良を促進することを目的としたパートナーシップを締結したと発表した。
オーストラリアを拠点とするBiocare社は、バイオ炭・CDRプロジェクトの開発と収益化において世界的なリーダーであり、農業や林業事業者と提携しながらバイオ炭プロジェクトを実施している。これらのプロジェクトにより、バイオマス廃棄物の管理、CDRクレジットの創出、廃棄物のアップサイクルによる追加収入源の確保を支援している。
→https://www.biocareprojects.com/
今回の日豪のパートナーシップでは、バイオ炭の世界市場の開拓と拡大に焦点を当て、Biocare社の日本・オーストラリア・ベトナム・インドネシア・米国・中南米にまたがるプロジェクトにおいて、TOWINGの「高機能ソイル技術」を活用したバイオ炭の生産を促進することにより、バイオ炭産業が最終用途の枠組みとして採用するきっかけを提供する。バイオ炭を土壌改良材として使用し、食料安全保障と土壌の健全性を向上させながら、CO2削減につなげられるバイオ炭の可能性を示す。
TOWINGの「高機能ソイル技術」は、Biocare社のグローバルなバイオ炭プロジェクト下で生成されるバイオ炭にさらなる付加価値を提供し、年間で24万8,000のCDRクレジットの発行が見込まれる。
2024-06-22 | Posted in 研究情報 |