イベント情報
Shepherd CCS Summit 2024、2024.6.10、韓国・ソウル市で開催。韓国・マレーシアのCCSプロジェクトを議論
2024年6月10日に韓国ソウル市新羅ホテルで「Shepherd CCS Summit 2024」が開催される。世界中の企業と政府関係者が集まり、炭素回収産業の未来を形成する。このサミットは、国別貢献(NDC)の中核開発の一つであるCCS(Carbon Capture & Storage)の成功と発展に向けた方策を議論するために準備された。サミットには、業界の専門家、政策立案者、輸出業者、ビジネス関係者など、合計60の組織と200人の参加者が出席する予定。
韓国は製造業が主要産業であり、一部の業種では炭素排出量の削減が難しいという産業構造にあることから、CCSはNDCに貢献する上で必須の技術である。韓国政府もこれを反映し、2030年までにCCSを通じて年間480万トンのCO2削減目標を設定した。
今回のサミットでは、基調講演、パネルディスカッション、政府演説など、さまざまなプログラムを通じて、CCSの役割、現状、課題などについて発表し、議論する。基調講演では、サムスンE&A、韓国石油公社、ペトロナス、アスペンテックなどが世界のCCS市場、展望、実際のプロジェクト事例を紹介する。
パネルディスカッションでは、国内産業の脱炭素化におけるCCSの役割と課題、技術動向を共有し議論する。また、韓国とマレーシア両国のCCS政策とロードマップの重要な背景を政府演説を通じて共有する。発表内容の中でも、特に世界有数のCCSプロジェクトであるShepherd CCSプロジェクトは、韓国と国際企業が共同で開発した越境CCSプロジェクトで、韓国の工業地帯からCO2を回収し、マレーシアに輸送して永久貯留する。
このプロジェクトは、マレーシアがアジア太平洋地域における炭素貯留の潜在的可能性から最も適した場所の一つとみなされていることから、韓国とマレーシアで開発され、また、経済的な実現可能性を確保するために、韓国とマレーシア両国でハブ地域を共同開発するという観点からも注目されている。
実現可能性調査は完了しており、今後はPre-FEEDが控えている。さらに、国内ハブおよびローカルストレージの候補が暫定的に確認されている。今回のサミットの期待する成果は、両政府が韓国とマレーシア間の国境を越えたCCSを解き放つための二国間協定に関する本格的な対話のスタートである。
詳しくは、→https://www.samsungena.com/en/newsroom/news/view?idx=15598 →https://shepherdccs.com/