ニュース情報/政策関連

日本自然保護協会、ネイチャーポジティブ支援プログラム開始。市町村向け認証制度を創設、企業向け貢献証書発行。(2024.4)

 公益財団法人日本自然保護協会(NACS-J)は、人と地球のために、生物多様性の損失を止め、自然を回復させる「ネイチャーポジティブ」の実現に取り組んでいる。昨年5月に発表した「日本版ネイチャーポジティブアプローチ」(市町村を基にした生物多様性保全)を全国で展開するために、市町村と企業向けに「ネイチャーポジティブ支援プログラム」を開始する。
 生物多様性は、地域の自然的・社会的条件によって異なる。ネイチャーポジティブは、地域の生物多様性の特性と、保全のための行政施策の必要性の二つの側面から、市町村を基に実現していくことが重要であり、そのため、「ネイチャーポジティブ支援プログラム」は、市町村と企業を対象に、以下の4つのステップに沿って、NACS-Jが支援していく。市町村の生物多様性の重要地域を把握し、その質を高め、面積を拡大していくことで、効果的かつ効率的な生物多様性保全に取り組むことができる。この取組を推進するために、市町村向けには「ネイチャーポジティブ自治体認証制度」を創設し、企業向けには「ネイチャーポジティブ貢献証書」を発行していく。

<ネイチャーポジティブを実現する4つのステップ>

① 地域の生物多様性の現状を評価し、重要な場所や課題を明確化する。
② 現状評価に基づき、ネイチャーポジティブに向けた目標と施策、指標を検討する。
③ 施策の具体化に向けて、関係者と合意形成を図り、取組を進める。
④ 施策や取組の定期的なモニタリング、評価、改善をしていく。

詳しくは、→https://www.nacsj.or.jp/media/2024/04/40251/

2024-04-27 | Posted in ニュース情報/政策関連 |