トピックス
出光興産、豪SAF製造・Jet Zero Australiaへ出資。カンタス航空、エアバスとも協業、安定供給体制構築へ(2024.3)
出光興産㈱は、豪州クイーンズランド州等でSAFの製造を推進するJet Zero Australia (Jet Zero社)への出資を行い、戦略的パートナーとして協業を進めることに合意したと発表した。海外におけるSAF製造案件への出資は、同社にとって初となる。SAFのグローバルなサプライチェーン構築に向けて知見を蓄積し、安定的な供給体制の確立を目指す考えだ。
Jet Zero社は、豪州国内においてSAF製造および原料プロジェクトを推進するリーディングカンパニーのひとつであり、クイーンズランド州を中心に、豪州において複数プロジェクトを推進している。
その中でもPJ Ulysses(PJユーリシス)は、農業副産物を原料としたバイオエタノールから、ATJプロセスにより年間10万KL超のSAFを製造する計画だ。カンタス航空、エアバスおよびクイーンズランド州政府などからのサポートも受けており、2027年にSAF製造装置の操業開始を予定している。なお、ATJプロセスは、エタノールからSAFを製造する技術・プロセスで、SAFの国際規格「ASTM D7566 Annex5」として認証されている。
今回の出資にあたり、豪州国内におけるSAFの早期実装化・サプライチェーン構築に向けJet Zero社、カンタス航空、エアバス等と協業することについても合意した。今後はSAF原材料の安定確保に向けた協力、同社のプラント操業ノウハウの供与など、戦略的パートナーとして取り組みを広げる。
詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/240313.html 関連情報→https://jetzero.com.au/jet-zero-australia-raises-a29-million-in-funding-supported-by-idemitsu-qantas-and-airbus/