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ユーグレナ社、微細藻類・オーランチオキトリウムの生産体制構築。石垣市で生産開始、 用途の可能性検討(2024.1)

 ㈱ユーグレナは、強みである藻類大量培養技術を活かして、DHAを多く含み魚介風味が特徴の食品原料等として注目されている微細藻類であるオーランチオキトリウム(Aurantiochytrium)の生産体制を構築し、沖縄県石垣市にて商業生産が可能になったため、食品原料販売および受託培養・生産を開始すると発表した。同社はこれまで、社会課題解決の手段として複数の藻類の実用化・社会実装を検討しており、その一つとしてオーランチオキトリウムの研究等を行ってきた。

左:オーランチオキトリウムの粉末、右:オーランチオキトリウムの顕微鏡写真

 オーランチオキトリウムは、ラビリンチュラ類に属する微細藻類。2007年に分類された比較的新しい生物群であり、世界中の海水域またはマングローブ林などの汽水域に生息している。人間の必須栄養素の一つであるDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含有しており、深い旨味と程よい塩気のある魚介風味が特徴。海洋環境の持続可能性が危惧される昨今において、環境保全の観点からプラントベースのシーフード代替素材としての活用も期待されている。

<同社生産のオーランチオキトリウムについて>
●オーランチオキトリウムは高脂質含有ゆえに粉状の加工に技術を要するが、オーランチオキトリウムの藻体を丸ごと粉状に食品原料化
●徹底した衛生管理により熱殺菌工程が省略可能になり、熱分解しやすい成分を壊さずそのまま含有
●培養工程において完全食品対応かつ動物性資源不使用
●アレルゲン特定原材料等28品目には該当せず、生産工程の原材料にも不使用

詳しくは、→https://www.euglena.jp/news/20240126-2/                                          関連情報(オーランチオキトリウム)→https://greenproduction.co.jp/archives/1968

2024-01-27 | Posted in トピックス |