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DICと明治、カカオ豆の種皮(カカオハスク)をアップサイクルした合成皮革を共同開発。(2023.12)

 DIC㈱は、㈱明治と協業し、チョコレートの製造工程で発生するカカオ豆の種皮(カカオハスク)をアップサイクルした合成皮革「CACAO STYLE LEATHER」を開発したと発表した。これまで有効活用されていなかったカカオハスクをレザーの色材として活用する取り組み。今後、同素材を用いた皮革製品の企画も検討していく考えだ。

 カカオ豆の約10%を占めるカカオハスクは、チョコレートの製造工程で製品に使用されない部位として取り除かれる。飼料、肥料、燃料などにも使用されているが、有効活用されていない。カカオハスクは日本国内だけでも約5千トン/年 発生していると推計されている。

 明治は、カカオハスクを新しい価値のあるものにアップサイクルすることで、カカオの価値を高めカカオ農家の負担を増やさずカカオ産地に還元したいという思いから、カカオの新しい価値を生み出すライフスタイルブランド「CACAO STYLE」を立ち上げ、非食品領域の商品を順次発売している。
 DICは明治が取り組むカカオのアップサイクルやカカオを取り巻く社会課題の支援活動に賛同し、このたびの協業を提案し、「CACAO STYLE LEATHER」の開発に成功した。

 「CACAO STYLE LEATHER」は、カカオハスクをアップサイクルすることで生まれたサステナブルレザー。合成皮革表面のウレタン層にカカオハスク粉砕物を分散し混合することで、一般的な合成皮革や人工皮革と比べ、石油由来の原材料の含有率を低減する。加えて、カカオハスクには天然色材としての着色効果があるため、チョコレートを感じる天然素材ならではの自然な色合いやカカオハスク由来の粒感の演出が可能だ。

詳しくは、→https://www.dic-global.com/ja/news/2023/csr/20231220090323.html

 

 

2023-12-21 | Posted in トピックス |