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住友林業とGreen Earth Institute社、木質バイオマス化学品の研究開発着手。カスケード利用促進へ(2023.11)
住友林業㈱とGreen Earth Institute㈱(GEI)は、木質バイオマスを原料としたバイオリファイナリー事業の推進で業務・資本提携契約を締結した。両社は森林資源の用途拡大に向けて木質バイオマス化学品の研究開発に着手する。まず木材の成分分離技術を確立し、木材の新たな利用用途を開拓して木材を余すことなく使うカスケード利用を促進する。
木材の主成分の大半はセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3つで構成され、木質バイオマス化学品の生産にはそれぞれの成分を分離する技術が求められる。木材の知見が豊富な住友林業とバイオマス化学品製造の知見を有するGEIは、研究開発を通して成分分離技術の確立と各成分の有効利用を含む新規事業の立上げを目指す。
セルロース・ヘミセルロースはバイオプラスチックやバイオマス由来の航空燃料(SAF)、食品、バイオゴムなどの原料となる。リグニンは高度な活用技術の商業化に向けて研究開発を進める。
今後は、両社で本協業を確実に進めるためのプロジェクトチームを発足する。住友林業は筑波研究所で蓄積した木材に関する研究成果を提供し、GEIは研究・開発しているバイオリファイナリー技術を提供する。
将来的には住友林業が設立の準備を進める木材コンビナート等でGEIが開発した生産性の高い菌体・生産プロセスを用いて木質バイオマスを原料とした化学品の商用生産を目指す考えだ。
詳しくは、→https://sfc.jp/information/news/2023/2023-11-15.html
2023-11-18 | Posted in トピックス |