研究情報

日油と東大発ジェリクル、テトラゲルの再生医療領域での実用化へ共同研究契約を締結（2023.8）

　日油㈱と生体適合性が極めて高く、あらゆる物性を独自に制御できるテトラゲルの応用に注力する東京大学発のバイオベンチャー企業のジェリクル㈱（東京都文京区）は、テトラゲルの医療応用に向けた共同研究契約を締結したと発表した。

　本契約では、ジェリクルが有するテトラゲル（Tetra-gel）を再生医療領域で実用化することを目指し、複数の製品を共同研究していく。テトラゲル技術による細胞接着性ポリエチレングリコール（PEG）ゲルを用いた細胞培養用足場材の実用化検討に取り組む。再生医療分野では、従来から動物由来の足場材が広く利用されているが、天然系であり構成成分が不明確であることから、合成系材料による代替が望まれている。この度、ジェリクルは日油と共同で、テトラゲル技術を用いた合成系の細胞培養用足場材の研究に取り組む。

詳しくは、→https://www.nof.co.jp/files/news/jp/230801_Gellycle.pdf