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三井物産、デンマークでの世界初のe-メタノール製造・販売事業、MidCo社への出資参画 (2023.7)
三井物産㈱は、再生可能エネルギー会社European Energy A/S(ヨーロピアン エナジー、本社:セーボー、デンマーク、EE社)からEE社傘下のKasso MidCo ApS(MidCo社)の株式49%の取得に合意した。MidCo社は100%子会社Solar Park Kasso ApSを通じて太陽光発電とe-メタノール事業を保有している。
e-メタノールは、再生可能エネルギー由来の電力を活用して製造されるグリーン水素と、バイオマス由来のCO2を合成して製造される低炭素メタノールで、次世代燃料や化学品原料として今後大きな需要拡大が見込まれる。
本事業は、出力304メガワットの太陽光発電・水電気分解・メタノールの各設備を建設し、e-メタノールを年産能力最大4.2万トンの商業規模で製造する世界初・世界最大の事業。2024年からe-メタノール製造を開始予定で、デンマークの海運大手A.P.モラー-マースク社、玩具大手レゴ社、医薬品大手ノボノルディスク社への販売契約を締結済みだ。
三井物産は既存のメタノール製造販売事業を始めとする化学品や再生可能エネルギー、船舶等の産業横断的な知見を投入し、本事業の競争力を高めて行くと共に、本事業に続くEE社との共同事業の検討を通じて戦略的なパートナーシップの更なる深化を目指す。また、グリーン水素やクリーンアンモニアが使用しづらい用途もあり得る中で、e-メタノールが一つの現実解になると考えている。米国バイオメタノール事業と合わせ、低炭素メタノールの供給力を強化してエネルギートランジションを先導し、社会全体の持続可能な発展に貢献する考えだ。
詳しくは、→https://www.mitsui.com/jp/ja/release/2023/1246816_13866.html