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パナソニックプロダクションエンジニアリング、セルロースファイバー70%高濃度でPPと複合の材料販売開始(2023.3)

 パナソニック プロダクションエンジニアリング㈱は、パナソニック ホールディングス㈱マニュファクチャリングイノベーション本部で開発した、植物由来のセルロースファイバーを70%の高濃度でポリプロピレン(PP)樹脂と複合した成形材料「kinari」(kinari70)のサンプル販売を2023年4月より開始する。

 パナソニックグループでは、2015年より石油由来樹脂の使用量削減による環境負荷低減を目指し、天然由来のセルロースファイバーを活用した材料開発を進めてきた。2019年にはセルロースファイバーを55%以上樹脂に混ぜ込む加工技術により、褐色化しやすいセルロースファイバーを白色材料として複合することにも成功。また、2021年2月には石油由来の樹脂量をさらに減らすべくセルロースファイバーを70%の高濃度で樹脂に混ぜ込んだ成形材料の開発に成功した。
 セルロースファイバーを55%複合した成形材料(製品名「kinari55-PP」)については2022年12月より量産販売を開始しており、実績を積み上げてきており、この度成形材料kinari70についても、4月よりサンプル販売を開始する。高濃度セルロースファイバー成形材料の特徴である高強度とデザイン性を活かし、家電筐体や車載部品、並びにハウジング内装部材、また衣料品や日用品、食品容器など様々な業界に対し、環境への貢献と新たな商品価値の創出を両立する展開を進めていく考えだ。

   kinari 70のペレット         成形プロセス技術による木質感デザイン

詳しくは、→https://news.panasonic.com/jp/press/jn230316-1

 

2023-03-18 | Posted in トピックス |