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中国石化/Sinopec、バイオジェット燃料大規模生産で民間航空局より中国初耐空証明取得。 (2022.9)
中国石油化工股份有限公司 (Sinopec:シノペック)の鎮海製油所は、9月19日に中国民間航空局 (CAAC)によって発行されたバイオジェット燃料耐空証明書を取得した。バイオジェット燃料の最初の出荷は今月、エアバス(中国)の天津工場に出荷される予定。廃食用油から製造される燃料は、中国を横断するフライトに使用され、大規模に生産されたバイオジェット燃料が中国の航空産業で使用されるのは初めてとなる。バイオジェット燃料は、従来の石油ベースの燃料と比較して、ライフサイクル全体を通じて炭素排出量を最大50%削減できる。
耐空証明書によって、シノペックが鎮海製油所で生産されたバイオジェット燃料を中国の航空事業者に販売が可能となる。浙江省寧波鎮海区にある製油所の年間処理能力は10万トンで、シノペックのバイオジェット燃料製造技術(SRJET)を採用して燃料を製造している。6 月のプラントの最初の生産では、約600トンのバイオジェット燃料が生産された。
中国の耐空証明には厳しい基準がある。民間航空局の耐空性認証センターの専門家が、鎮海製油所で、バイオジェット燃料の品質管理システム、生産プロセスの管理と制御、製品の保管と輸送、サンプル分析、テストを行う。製油所は、Scientific Certification Systems によって発行されたアジア初のグローバルRSB持続可能な航空燃料認証をすでに取得しており、これは中国のバイオジェット燃料が国際市場に参入するための認証となるものだ。
シノペックは、中国のバイオジェット燃料産業の発展促進に取り組んでおり、2009年にSRJET 技術を開発、2011年12月にバイオジェット燃料を製造し、2013年4月に上海虹橋空港で飛行試験に成功した。同社は2014年にバイオジェット燃料の耐空証明を中国で初めて取得した。
詳しくは、→http://www.sinopecgroup.com/group/en/Sinopecnews/20221010/news_20221010_356680559927.shtml