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古紙リサイクル可能なコップ原紙開発。王子HD等、水系樹脂コーティング技術活用（2022.7)

　王子ホールディングス㈱（東京都中央区）とグループ企業の王子パッケージング㈱（東京都江戸川区）は水系樹脂コーティング技術を活用し、マテリアルリサイクルに対応した環境配慮型コップ原紙を開発したと発表した。紙コップや牛乳パックに使われるラミネート紙は、ラミネート層の剥離が難しく、現行の紙リサイクルシステムにおいては、禁忌品であり、可燃ごみとして扱われる。難古紙再生設備保有会社ではリサイクル可能だが、マテリアルリサイクルの観点は課題を残している。

　開発した原紙は、特殊な水系樹脂を紙表面に薄くコーティングすることで、紙コップに必要な耐水性・耐油性、糊を使わずに熱で基材の接着、密封等の加工が可能となるヒートシール性を有しており、現行の紙リサイクルシステムで古紙原料としてリサイクルが可能だ。

詳しくは、→https://www.ojiholdings.co.jp/Portals/0/resources/content/files/news/2022/JP07cB11.pdf