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カネカ、海洋生分解性バイオマスポリマー生産能力を2024年、4倍2万トンに増強 (2022.2)

 (株)カネカ(東京都港区)は、海洋生分解性機能をもつバイオマスポリマー「Green Planet(R)」の生産能力を増強すると発表した。約150億円を投じ、同社高砂工業所(兵庫県高砂市)内に年間生産能力15,000トンの設備を増設し、既存設備(年間生産能力5,000トン)と合わせて、年間生産能力を20,000トンに高める。稼働は2024年1月の予定。

 同ポリマーの化学名はPHBH、植物油を原料に微生物によって生産されるバイオマスポリマーで、土壌中に加え海水中でも容易にCO2と水に分解する。また、汎用プラスチックと同様の機能を有する。

 世界的にSingle Useプラスチックは使用禁止となっており、日本でも2022年4月から施行されるプラスチック資源循環促進法により使い捨てプラスチックの削減が義務化される。カネカは、Green Planetで代替可能な使い捨ての汎用プラスチック製品は世界で年間約2,500万トンと推定、既に実使用が開始されているストロー、カトラリー、コーヒーカプセル、袋、フィルム等だけでも年間500万トンを超える規模と試算している。

 同社は、今回の新増設をスタートとして、地産地消の方針の下、需要が広がる欧米での増設を順次進める計画で、新たな事業ポートフォリオの核とする考えだ。

詳しくは、→https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2022/nr2202071.html

 
2022-02-10 | Posted in トピックス |