トピックス,エネルギー編

欧･GoldenPeaks Capitalと中･Envision、欧州での次世代BESSプロジェクト実現へ覚書締結（2025.10）

　中央および東ヨーロッパ最大の独立系再生可能電力生産事業に注力し、マルタに本部を置くGoldenPeaks Capital（GPC）と、総合的な再生可能ソリューションにおけるグリーンテクノロジーに注力する中国のEnvisionは、欧州全域で1GWhの先進的なバッテリーエネルギー貯蔵システム（Battery Energy Storage System：BESS）プロジェクトの供給と展開について協力するための覚書（MoU）を締結したと発表した。

　覚書の調印式はロンドンで行われ、GPCの共同創業者兼共同会長であるDaniel Tain氏とEnvisionの会長である張雷（Lei Zhang）氏が出席した。覚書は、GPCの最高調達責任者であるFubin Lu氏と、Envision Energyの上級副社長兼EU・中南米地域社長であるHenry Peng氏によって正式に署名された。この契約は、最先端技術パートナーとのエネルギー貯蔵ポートフォリオ拡大を目指すGPCの戦略における新たなマイルストーンであり、Envisionの次世代ユーティリティスケール第8世代BESS技術を基盤としている。

　本契約に基づき、Envisionは最新世代の高エネルギー密度BESS技術を提供する。この技術は、再生可能エネルギーの断続性への迅速な対応と、系統規模でのシステム柔軟性の向上を実現するように設計されている。計画容量1GWhのうち、合計344MWhに相当する最初の2つのプロジェクトは既にEnvisionに発注されており、本協業における実施の初期段階を迎えている。この協業は、系統安定性を強化し、欧州の主要市場におけるエネルギー転換を可能にする次世代蓄電システムの導入を加速することを目指している。

　GPCは既にポーランドにおいて、容量市場（Capacity Market）で2.5GWhのBESSプロジェクトを獲得しており、同地域のエネルギー貯蔵市場におけるリーダーシップを強化している。また、同社は欧州の主要インフラデットファンドから初のプロジェクト資金を調達しており、GPCHのビジネスモデルと実行能力に対する投資家の確固たる信頼を示している。

詳しくは、→https://www.envision-group.com/news-detail?id=68e8aac547a2c2003116a23b&lang=en →https://goldenpeakscapital.com/news/goldenpeaks-capital-and-envision-sign-mou-to-deliver-next-generation-battery-energy-storage-projects-in-europe