トピックス,エネルギー編
PETRONAS、マレーシア航空グループ向けに現地ブレンドSAFを納入。同国初の取組み(2025.9)
2025年9月12日、PETRONASはマレーシア航空グループ(MAG)向けにマレーシア初の混合持続可能航空燃料(SAF)をクアラルンプール国際空港(KLIA)に納入することに成功し、マレーシアで継続的かつスケーラブルな供給を提供するためのPETRONASの社内能力と準備態勢を確立した。
PETRONASのブレンド施設で現地でブレンドされ、CORSIA適格燃料要件を満たす国際持続可能性および炭素認証(ISCC)認定のSAFが、マレーシア精製会社(MRCSB)のマルチ製品パイプラインを介してKLIAに直接配送され、統合サプライチェーンを通じてSAFが容易に利用できることが保証された。
PETRONASの精製・マーケティング・トレーディング担当副社長であるAhmad Adly Alias氏は、「PETRONASは、脱炭素化に向けた世界的な取り組み、特にマレーシアのネットゼロ目標の推進において、未来の燃料開発に貢献する重要な要因としての役割を担っていることを認識している。航空業界の脱炭素化には確実な道筋が必要であり、SAFは現在利用可能な最も迅速な解決策の一つである。このパイロットプロジェクトは、技術とインフラの進歩、そしてパートナーと顧客に信頼性と費用対効果の高いソリューションを提供するための人材育成を通じて、社内の能力を構築するため の戦略的な長期投資である」と述べている。
「今回の成果により、当社は第13次マレーシア計画に基づく政府のSAF目標の達成を支援する上で有利な立場に立つことができ 、国家エネルギー安全保障と産業成長への取り組みが強化される」と付け加えた。
SAFは、2025年9月1日 から16日まで、マレーシア航空のクアラルンプール発ロンドン行き毎日深夜のMH2便に引き上げられ 、SAFを通常運航に統合する具体的な一歩となる。

