研究情報

高知大等研究Gの成果、米Science誌の「2024年の科学10大ニュース」に選定。海産微細藻類の窒素固定型シアノバクテリアの取り込み(2024.12)

 高知大学の自然科学系農学部門の足立真佐雄教授と海洋コア国際研究所の萩野恭子特任講師は、円石藻Braarudosphaera bigelowiiの安定培養に世界で初めて成功した。得られた培養株について、カリフォルニア大学サンタクルズ校のJonathan Zehr教授らの研究グループと共同研究を行った結果、B. bigelowiiの細胞内に観察される窒素固定細菌由来の小体が、細胞内共生の域を超えてオルガネラ(細胞小器官)としての特徴を持つことを明らかにした。そして、真核生物から初めて確認された初期の窒素固定オルガネラ「ニトロプラスト」として、2024年4月12日に米Science誌に報告した。

 ニトロプラストを持つ真核生物の発見は、窒素固定能がある食用作物の創出研究に貢献する可能性があることから、この研究成果は、「2024年の科学10大ニュース」の一つとしてScience誌に選ばれた。

詳しくは、→https://www.kochi-u.ac.jp/information/2024122000029                        →https://www.science.org/content/article/breakthrough-2024(RNAベースの農薬が現場に出現、行き詰まる国際環境交渉会議なども10大ニュースに)

 

2024-12-24 | Posted in 研究情報 |