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スイス・Climeworks、Puro規格に基づく炭素除去活動の第三者認証を取得。世界初（2024.5）

　大気中のCO2回収技術（Direct Air Capture）を開発するスイスのClimeworksは、CO2直接回収業界で初めて、Puro 規格に基づく炭素除去活動の第三者認証を取得した。CO2 貯留および鉱物化パートナーの Carbfix と協力し、地質学的に貯留された炭素に関する Puro 規格の方法論が、稼働中の世界初の商業用CO2直接回収および貯留プラントであるClimeworksの Orca 施設での除去活動に適用された。
　Climeworks の共同創設者兼共同 CEOのJan Wurzbacher氏は、次のように述べている。「当社は、2050 年までにギガトンの炭素除去能力を達成するという目標を掲げ、大規模な気候影響の実現に取り組んでいる。このような急激な規模の拡大には、投資家、顧客、サプライヤー、パートナー間の強固な信頼基盤が不可欠である。Climeworks は、この分野の最前線に立っていることを誇りに思っており、Puro 規格に基づく当社の炭素除去活動の第三者認証という、信頼の新たな先例を打ち立てている」
炭素除去における透明性と信頼性のベンチマークを設定する
　Puro 規格の認証は、Climeworks の炭素除去サービスの完全性を確認し、同社が追加性や高い耐久性などの厳格な品質基準を満たす純除去を実現したことを証明する。追跡可能性と透明性を確保し、二重カウントを回避するために、Puro 規格で認証された除去は、公開 Puro レジストリで発行され、発行から廃棄までのライフサイクル全体が記録される。
　また、この認証には、認定機関による Climeworks のCO2直接回収プロセスと Carbfix の CO2鉱物化の監査が含まれる。Orcaでは、Puro 認定の検証および確認機関である DNV が、Climeworks の炭素除去が Puro の方法論に従って実行され、厳格な品質基準を満たしていることを確認する。独立した検証が完了すると、Puro.earth が監査期間内に除去サービスのバッチを認証する。その後、CO2除去証明書 (CORC) が Puro レジストリで発行され、特定の顧客に提供されるとすぐに無効になる。この顧客のみがクレジットを請求できるため、プロセスの透明性と説明責任が確保される。

詳しくは、→https://climeworks.com/press-release/climeworks-first-dac-company-certified-under-puro-standard