トピックス
住友商事、バイオガス由来CO2除去(CDR)推進のノルウェー・Inherit社に出資。カーボンクレジット販売事業開発へ(2024
住友商事㈱は、バイオマス由来のCO2を回収・貯留してCO2除去(CDR : Carbon Dioxide Removal)を行うノルウェー企業のInherit Carbon Solutions AS(Inherit社)に出資したと発表した。
CO2をはじめとする地球温暖化ガスの実質ゼロを達成し、カーボンニュートラル社会を実現するためには、削減手段を講じても排出量ゼロが実現困難な排出量を相殺するCO2除去(CDR)の導入が必要と言われている。大気中のCO2の回収・貯留(DACCS)やバイオエネルギーから発生するCO2の回収・貯留(BECCS)などのネガティブエミッション技術を活用することで発行されるカーボンクレジット市場は、足元の21億ドルから2030年に800億ドルまで成長すると予測されている。
Inherit社は、北欧のバイオメタン生産者が生成過程で発生するCO2を引き取り、恒久的に地中に貯留することで高品質なCO2除去(CDR)由来のカーボンクレジットの発行を行うデベロッパーだ。北欧におけるバイオメタン生産者との豊富なコネクションやCO2貯留層の利用権を活用し、2025年からCO2除去(CDR)由来のクレジット発行を目指しており、既にMicrosoftなどとの販売契約を締結している。
同社とInherit社は、住友商事が持つグローバルネットワーク・信用力とInherit社のCO2除去ノウハウを組み合わせることで、欧米やアジア地域において、必要となる貯留権益を確保しながらCO2除去(CDR)クレジットを創出し、今後需要拡大が期待される航空・船舶業界や、将来的には日本企業向けの販売に取り組む考えだ。
詳しくは、→https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20240122