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LG化学と伊・Enilive、韓国・大山のバイオリファイナリーに関する最終投資に向け合弁契約(2024.1)
LG化学とイタリア・Eniliveは、韓国の新しいバイオリファイナリーのプロジェクトに関する最終投資決定に向けて署名、更に前進した合弁事業契約を行ったと発表した。この契約は、EniのCEO、Claudio Descalzi氏とLG ChemのCEO、Shin Hak-cheol氏によってイタリア・ローマで行われた。
昨年9月、Enilive(Eniが株式資本の100%を保有する直轄会社)とLG化学は、韓国・大山の既存のLG化学総合石油化学コンビナートに新たなバイオリファイナリーを開発・運営する可能性を検討していると発表した。バイオリファイナリーは2026年までに完成し、EniのEcofining技術を使用して年間約40万トンの再生可能なバイオ原料を処理し、SAF、HVO、バイオナフサなどのバイオリファイナリーを含む複数の製品を生産することを目指しており、両社は、この取り組みにおいて専門知識を組み合わせ検討、最終的な投資決定は2024年に行われる予定であるとされた。 →https://www.lgchem.com/company/information-center/press-release/news-detail-9358?lang=en_GLOBAL
Eni CEO のClaudio Descalzi氏は次のように述べている。「バイオ燃料の生産は、顧客への脱炭素製品の販売を通じ、2050 年までに排出ネットゼロの達成に貢献する当社の戦略の主要な柱の 1 つである。LG化学と共同で取り組んでいるバイオリファイナリープロジェクトは、Eniliveバイオリファイナリングを国際的に拡大し、その生産能力を現在の165万トン/年から2030年までに500万トン/年以上に引き上げ、SAF生産能力を高めるための重要な要素である。2030 年からは最大 200 万トン/年にまで増加させる考えである」
LG化学のCEO、Shin Hak-cheol氏は「今回の合意はネットゼロという共通の目標に向けた世界トップ企業の協力体制を表すものであり、大変重要な意味を持つ」と述べた。さらに「LG化学はこのプロジェクトの成功を積極的に支援し、今後は環境に配慮したプラスチック業界のリーディングカンパニーとしての地位を固め、真のグローバル企業として持続可能な発展とカーボンニュートラルを達成していきたい」とした。
詳しくは、→https://www.lgchem.com/company/information-center/press-release/news-detail-9408?lang=en_GLOBAL