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出光興産G・西部石油山口製油所での新規事業構想策定。地産地消型のカーボンフリーエネルギー供給・資源循環拠点へ(2024.1)
出光興産㈱は、100%子会社の西部石油㈱山口製油所(山口県山陽小野田市)を、2030年代までに「地産地消型のカーボンフリーエネルギー供給および資源循環、ならびに技術開発・実証に取り組む拠点」へと事業転換する。コンセプトは「グリーントランスフォーメーション西部(GX西部)」。山陽小野田市、山口県および地元企業・大学等とも連携し、脱炭素や地域創生など、地域の持続可能な発展への貢献を目指す。
出光興産は、将来的な国内外の石油製品需要の減少および世界的な脱炭素への潮流等を踏まえた同社グループの製造・供給体制の見直しにより、2024年3月に山口製油所の精製機能(原油処理能力:日量12万バレル)を停止する。精製機能停止後も継続する石油製品の入出荷基地機能や備蓄基地としての機能、ソーラーパネル発電事業に加え、西部石油が持つ技術やインフラを活用しながら、その価値を最大限に発揮する新規事業を推進する。
新規事業構想の骨格は、石油精製事業を通し蓄積した炭化水素のハンドリング技術をベースに、①カーボンフリー電力供給センター、②技術開発・実証試験センター、③バイオマス・資源循環センターを三本柱とする「地産地消型のカーボンフリーエネルギー供給および資源循環、ならびに技術開発・実証に取り組む拠点」へ事業転換する。①はソーラーパネル発電事業の拡充やカーボンフリーエネルギーによる発電等により、近隣のお客様等への電力供給を行う。②はカーボンフリーエネルギーの製造、量産化に向けた技術開発や最先端の技術検証の場として、産官学で連携し研究を行う。③のバイオマス・資源循環センターは:地域で発生する廃棄物や未利用資源等を活用し、燃料や化学品等に変換することで、循環型社会の実現を図る。
詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/240122.html