研究情報

シンガポール・南洋理工大の研究G、海洋プラごみに生息する微生物を調査。有害性と有望性の両方を発見(2023.12)

 シンガポールの南洋理工大学(NTU)の研究チームは、シンガポールの海岸に打ち上げられたプラスチックごみに生息する細菌や菌類のコロニーから、潜在的な脅威と有望な資源の両方を発見した。
 プラスチックが海に入ると、微生物がプラスチックに付着して定着し、Plastisphereとして知られる生態学的コミュニティを形成する。世界中の海には何百万トンものプラスチックごみがあるにもかかわらず、熱帯の海洋環境においてPlastisphereがどのように集合し、プラスチックと相互作用するのかについてはほとんど知られていない。
 プラスチックと微生物の相互作用を解明するために、NTU の研究者らはシンガポールの沿岸14 か所から収集したPlastisphereの DNA 情報を抽出し、サンプル上でプラスチックを食べる細菌や有害な微生物が繁殖していることを発見した。この研究は、サンゴ礁、マングローブ林、藻場、ビーチ、外海など、東南アジアの熱帯海洋および沿岸環境における数少ないPlastisphere研究の1つである。

詳しくは、→https://www.ntu.edu.sg/news/detail/ocean-plastic-trash-home-to-both-potentially-harmful-and-promising-resources-of-microbes

 

 

2023-12-09 | Posted in 研究情報 |