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エア・ウォーター、家畜ふん尿由来の液化バイオメタン製造開始 ~バイオガス由来のLNG代替燃料として利用実証~(2022.10)
エア・ウォーター㈱(大阪市中央区)は、家畜ふん尿由来のバイオガスに含まれるメタンを「液化バイオメタン(LBM:Liquefied Bio Methane)」に加工するセンター工場の建設を終え、純度99%以上のメタンが製造可能となり、LBMを初出荷した。今後、出荷先であるよつ葉乳業㈱十勝主管工場において、液化天然ガス(LNG)の代替燃料として利用する実証試験を行い、一連のサプライチェーンモデルの構築に日本初として取り組む。
家畜ふん尿から取り出した「バイオガス」には、メタン(CH4)約60%、CO2約40%が含まれており、これから製造されたLBMは、カーボンニュートラルなエネルギーであり、一般的なLNGの90%程度の熱量を有する。また、酪農が盛んな地域の未利用資源である家畜ふん尿を原料とする、持続可能な国産エネルギーでもある。
現在、バイオガスは主に発電燃料として利用され、自家消費される。余剰の電力はFIT制度で売電することができるが、送電網などの制約から、十分に活用できていない。なお、メタンには、二酸化炭素の約25倍の温室効果があります。
本件は、環境省が実施する「令和3・4年度 地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」において優先テーマとして採択されたもの。サプライチェーン全体における温室効果ガスの削減とともに、家畜ふん尿に起因する臭気、水質汚染問題などの対策にもつながることが期待されている。また、メタンには、CO2の約25倍の温室効果がある。
詳しくは、→https://www.awi.co.jp/ja/business/news/news-02282552396233393435.html 参考→https://www.awi.co.jp/ja/business/news/news-3290437807113658611.html