トピックス,エネルギー編
Neste、蘭・ロッテルダム再生可能エネルギー精油所でSAF生産開始。年間最大50万トン体制へ(2025.4)
SAFの世界的リーダーであるNesteは、オランダ・ロッテルダムにある再生可能製品製油所でSAFの生産を開始した。同製油所は、年間最大50万トンのSAFを生産できるよう改修された。これにより、Nesteの全世界におけるSAF生産能力は年間150万トン(約18億7,500万リットル)に増加した。
「気候変動の緩和と航空業界の気候影響への対応において、継続的な進歩が不可欠であることは明らかである。Nesteは、航空業界の顧客の温室効果ガス排出量削減を支援することに全力で取り組んでおり、今回の節目はまさにそのコミットメントを裏付けるものである。ロッテルダムにもSAF生産能力を開設したことで、ReFuelEU航空規制や同様のSAF規制の実施に大きく貢献することが可能になる。こうした政策はSAFの生産と利用を拡大する上で不可欠であり、私たちは高い志と目標を維持していく必要がある。同時に、エネルギー転換とそれに伴う排出量削減を加速させるには、航空エコシステム全体からの支援と緊密な協力が不可欠である」と、Neste社長兼CEOのHeikki Malinen氏は述べている。
、製油所の最近の改修に加え、ロッテルダムにおける戦略的成長投資プロジェクトを継続しており、ロッテルダム製油所の再生可能製品の生産能力は2倍以上となる年間270万トンに増強され、同製油所は再生可能ディーゼルとSAFを生産する世界最大の施設となる。この拡張は2027年に完了予定で、Nesteの世界全体の再生可能燃料の年間生産能力は680万トンに増加し、SAFの年間生産能力は220万トンとなる。ロッテルダム製油所に加え、Nesteはシンガポールとフィンランドのポルヴォーの製油所でもSAF生産能力を有している。