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出光興産と三菱ガス化学、e-メタノールとバイオメタノールの需要創出と市場拡大へ協業。(2024.10)

 出光興産㈱ と三菱ガス化学㈱は、e-メタノールおよびバイオメタノール(環境循環型メタノール)の国内における供給体制の構築に向けた協業を開始すると発表した。本協業では、船舶燃料向けをターゲットに2025年度中に供給体制を構築し、早期の需要創出と市場拡大を目指す。

※三菱ガス化学は「環境循環型メタノール構想」において、回収したCO2、再生可能エネルギー由来水素あるいは多様なリサイクル原料(バイオマスやプラスチック廃棄物など)から製造したメタノールを環境循環型メタノールと定義している。

 現在、メタノールは基礎化学品としてさまざまな用途に利用されているが、CO2と再生可能エネルギー由来の水素を合成したe-メタノールやバイオ由来のバイオメタノールは、CO2排出量を削減するための有効なエネルギー源の一つとしても注目されている。合成ガソリンや合成ディーゼル、SAFといった合成燃料の原料や発電用燃料としての用途に加え、船舶燃料としても活用可能だ。 国際海事機関(IMO)がGHG削減目標を定めたことなどをきっかけに、海運分野では国内外を問わずGHG削減への取り組みが増えており、多くの船舶がGHG 排出の少ない燃料への転換を進めている。e-メタノールおよびバイオメタノールは、その低炭素排出特性や他の代替燃料と比較し貯蔵や取り扱いが容易であることから、重油に代わる船舶燃料としての利用が今後拡大していくことが見込まれている。 船舶燃料分野でのe-メタノールおよびバイオメタノールの需要の高まりに対し、両社は、供給体制の早期構築、需要創出・市場拡大を目指し、以下の通り協業を進める。

【本協業の主な内容】                                                                 1) 供給コスト低減のため、両社が保有するメタノールの貯蔵用タンクやバンカリング(船舶への補油)船等の設備を共同で運用し、効率的に活用することを検討する。                                                     2) 船舶燃料としてメタノールを供給する港湾拠点において、港湾における許認可手続きやガイドライン整備の支援、制度構築への働きかけ等に連携して取り組む。                                                       3) e-メタノールおよびバイオメタノールを共同で調達する可能性を検討する。

詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/241023_2.pdf

2024-10-26 | Posted in トピックス |