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丸紅・JAPEX、インドネシア・南スマトラ州でのBECCSの適用性評価の共同スタディ契約(2024.8)

 丸紅㈱と石油資源開発㈱(JAPEX)は、インドネシア国営エネルギー会社であるPT Pertamina(Persero)(プルタミナ)と同傘下のPT Pertamina Hulu Energi(PHE)と共に、インドネシア共和国南スマトラ州のパルプ工場および近隣の油田エリアにおけるBECCSの適用性評価実施に向けた共同スタディ契約を締結した。

AZECのMOUセレモニー内で開催された共同スタディ契約披露の様子

 本スタディは、丸紅のインドネシアにおける子会社PT. Tanjungenim Lestari Pulp and Paper社(TEL社)のパルプ工場において、バイオマス燃料を使用した自家発電用ボイラーから排出されるCO2を回収し、TEL社工場近隣でプルタミナグループが操業するリマウ油田鉱区北部の向斜部帯水層へ圧入・貯留するBECCSの適用性評価を実施するもの。本スタディを通じ、2030年までの貯留開始を目指す。

 BECCSは、カーボンニュートラル実現に向けて重要な役割を果たすネガティブエミッション技術(CO2正味排出量をマイナスにする技術)の一つであり、完全な脱炭素化が困難な産業の残余CO2を相殺するために特に有効な選択肢として期待されている。現在、BECCSの技術は実証段階から初期商用化へと進展しており、本スタディより商業スケール案件が実現した場合、先駆的なBECCS案件となる。

詳しくは、→https://www.marubeni.com/jp/news/2024/info/00038.html

2024-08-29 | Posted in トピックス |