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JR西日本、次世代バイオディーゼル燃料導入に向け、営業列車で100%使用走行試験。伊藤忠G、Neste社と連携(2024.8)
西日本旅客鉄道㈱は、主に岩徳線で運行する一部の営業列車で次世代バイオディーゼル燃料を 100%使用した長期走行試験を実施すると発表した。なお、営業列車を次世代バイオディーゼル燃料100%で運行するのは国内初。
JR西日本グループでは、2021 年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定し、2050年にグループ全体のCO?排出量「実質ゼロ」とすることをめざした取り組みを行っている。その一環で、化石燃料である軽油を燃料として走行しているディーゼル車両のカーボンニュートラルを目指す取り組みとして、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を2022年度から実施している。 2022 年度はエンジン性能試験、2023年度は試運転での走行試験を行い、結果が良好であり、2024年度は営業列車を使用して長期走行試験を行う。
長期走行試験は、主に岩徳線で運行する一部の営業列車を次世代バイオディーゼル燃料を100%使用して運行し、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認する。 期間は2024年9月3日~2025年1月31日を予定。 次世代バイオディーゼル燃料を使用して運行する車両には、車両の前面・側面にシールを貼る。
次世代バイオディーゼル燃料については、共同技術開発体による本長期走行試験では次世代バイオディーゼル燃料に伊藤忠エネクス㈱が供給する燃料を選定した。この燃料は世界最大級のリニューアブル燃料メーカーのNeste社が製造するNeste MY Renewable Diesel(RD)で、食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造され、GHG排出量の削減を実現する。RDは既存の設備をそのまま活用することが可能な「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設を利用できるため、脱炭素施策に係るコストを最小限に抑えてGHG排出量削減に大きく貢献できる燃料として期待される。 このRDは、伊藤忠商事㈱がNeste社から調達し、伊藤忠エネクスがJR西日本に供給する。
今後は、JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料へ 100%置き換えることを目標とし、2024年度の試験結果を踏まえ、2025年度以降の本導入を目指す考えだ。
詳しくは、→https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240823_00_press_biodieselfuel.pdf