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ユーグレナ社・PETRONAS社・伊/Eniliveの3社、マレーシアでのバイオ燃料製造プラント建設・運営PJ最終投資決定(2024.7)
㈱ユーグレナ(東京都港区:ユーグレナ社)とマレーシアのPetroliam Nasional Berhad(PETRONAS社)、イタリアのEnilive S.p.A.(Eni S.p.A.の完全子会社、Enilive 社)の3社は、マレーシアにおいてバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトに関して、最終投資決定を行ったと発表した。本商業プラントは、マレーシアのジョホール州に位置するPETRONAS社の石油・石油化学コンプレックスPengerang Integrated Complex(PIC)内で建設する予定だ。
3社は、PETRONAS社の子会社であるPETRONAS Mobility Lestari Sdn Bhd(PMLSB)とEnilive社を筆頭株主とする合弁会社をマレーシアに設立し、本商業プラントの建設・運営を行う予定。
本商業プラントは、2028年下期までの稼働開始を目指しており、SAF、および次世代バイオディーゼル燃料(Renewable DieselまたはHydrotreated Vegetable Oil(HVO))を生産し、各パートナーの得意分野を活かしながら、世界の航空・輸送業界で拡大しているバイオ燃料需要に応えていく考えだ。
本商業プラントは、2024年第4四半期に建設を開始する予定で、完成後は年間約65万トンの原料処理能力でSAF、HVO、バイオナフサを製造する。
原料としては、使用済み植物油や動物性油脂、植物油の加工に伴う廃棄物などの廃棄物・残渣系原料、そして将来的には微細藻類由来の藻油などのバイオマス原料を使用する予定。PETRONAS社のPICが所有する設備・ユーティリティを利用するとともに、原料供給源に近接し、主要な国際航路にもアクセスしやすい戦略的な立地を活かすことで、世界各地からのバイオ燃料需要に応えることが可能である。
本商業プラントは、Eni社がHoneywell UOP社と共同で開発した画期的な「Ecofining技術」と前処理装置を備えることによる多様な原料の処理能力と、SAFとHVOの生産を柔軟にコントロールしながら最大化できる製造設備の双方を兼ね備えた専用の設計に基づいて新設される。
詳しくは、→https://www.euglena.jp/news/20240726-2/ →https://www.petronas.com/media/media-releases/petronas-enilive-and-euglena-reach-final-investment-decision-construct →https://www.eni.com/en-IT/media/press-release/2024/07/petronas-enilive-and-euglena-reach-final-investment-decision-to-construct-a-biorefinery-in-malaysia.html
関連情報→https://greenproduction.co.jp/archives/8741