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アイシン高丘、石炭コークス代替材・バイオ成型炭生産に向けインドネシア・トリプトラ社と合弁会社設立合意(2024.6)

 アイシン高丘㈱(愛知県豊田市)は、インドネシアの大手複合企業PT.Triputra Investindo Arya 傘下の、パーム油生産会社であるPT.Triputra Agro Persada Tbk.(トリプトラ)と、2 社の共同出資によるインドネシア法人設立に向けた合弁契約を締結した。 本合弁会社は、鋳造業界が抱える課題である石炭コークスを使用する溶解工程(キュポラ溶解)におけるCO2排出量の低減に向け、石炭コークスの代替材としてのバイオ燃料「バイオ成型炭」の生産をインドネシアで行い、社会全体の課題であるカーボンニュートラルの実現や廃棄物の低減に貢献していく。

 アイシン高丘が開発するバイオ成型炭は、アブラヤシからパーム油を精製する過程で残ったヤシ殻(Palm Kernel Shell)を原料としており、インドネシアはアブラヤシの生産量世界一となっている。トリプトラグループは、パーム油生産や天然ゴム生産、自動車部品の製造などを手掛けるコングロマリット企業であり、パーム油の生産量は年間 100 万トンに達するインドネシア国内有数の規模を誇る。トリプトラは以前より、グリーンビジネスに積極的に取り組んでおり、鋳造業界のリーディングカンパニーとしてバイオ成型炭開発を進めるアイシン高丘の開発理念に共感し、協業で進めることとなった。

 現時点で石炭コークスを 100%バイオ成型炭に置換可能という実証評価は完了しており、2025 年夏頃、石炭コークスと同等の水準を実現したバイオ燃料として、合弁会社での生産を開始し、世界の鋳造企業への展開をめざす。

合弁契約調印式において両社長による握手

詳しくは、→https://www.at-takaoka.co.jp/news/detail.php?id=119                            →https://www.at-takaoka.co.jp/news/lib/upload/119-0.pdf

関連情報→https://greenproduction.co.jp/archives/16179

2024-06-16 | Posted in トピックス |