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日・ブラジル首脳、日・ブラジル・グリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)、新モビリティ国際枠組・ISFM立ち上げ発表(2024.5)
現地時間5月3日、ブラジルを公式訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、大統領府での歓迎式典に続き、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ・ブラジル連邦共和国大統領(H.E. Mr. Luiz Inacio Lula da Silva, President of the Federative Republic of Brazil)と会談を行い、その後、覚書等署名発表式及び共同記者発表を実施した。
本年のG20議長国であるブラジルとの連携を強化し、G20リオ・サミットの成功に向けた協力や、「戦略的グローバル・パートナー」として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界の確保に向け、連携を強化していくことを確認した。
岸田総理大臣は、環境保護・気候変動対策におけるルーラ大統領のリーダーシップを評価するとともに、明年のブラジルでのCOP30開催を歓迎した。その上で、両首脳は、環境・気候変動や持続可能な開発に関する協力を更に高い次元に引き上げるべく、「日・ブラジル・グリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)」を立ち上げた。岸田総理大臣は、日本はアマゾンの森林破壊の防止を重視し、これまでも、アマゾンの違法伐採対策に協力しているところ、本年3月にはアジアの国としては初となるアマゾン基金への拠出を実施した旨述べた。また、ブラジルの推進する劣化農地改良事業も含め、持続可能な農業の実現に向け協力を深めていく旨述べた。
両首脳はまた、ブラジルが高いポテンシャルを有するバイオ燃料・合成燃料などの脱炭素燃料とハイブリッドエンジンなどの日本の高性能なモビリティ機器を組み合わせて、世界のパートナーとともにカーボンニュートラルを実現するべく、新たな国際枠組みとして ISFM(アイスファム)を立ち上げた。
詳しくは、→https://www.mofa.go.jp/mofaj/la_c/sa/br/pageit_000001_00603.html