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横浜市、マースクAS、三菱ガス化学3者、横浜港のグリーンメタノール利用促進へ覚書締結。日本初(2023.12)
横浜市は、マースクAS及び三菱ガス化学㈱と、国際海運の脱炭素化、国際コンテナ戦略港湾政策の推進及び横浜港におけるカーボンニュートラルポートの形成を目指して、次世代船舶燃料としてのグリーンメタノールの横浜港におけるバンカリング(船舶への燃料供給)の実施等の利用促進を目的に、覚書を締結したと発表した。
世界大手の総合物流企業であるマースクAS、国内メタノール供給最大手である三菱ガス化学㈱及び日本を代表する総合港湾を擁する横浜市が、船舶燃料としてのメタノール及びグリーンメタノールの供給方法について連携して検討し、関係官庁の協力を得ながら、日本初のメタノールバンカリングの実現に向けて取り組む。
メタノールは素材原料、エネルギー、水素キャリアー用途に幅広く用いられ、最近ではカーボンニュートラル燃料として、特に船舶燃料の分野での需要の伸びが大きく期待されている。三菱ガス化学は、「環境循環型メタノール構想“Carbopath”」に取り組み、既に新潟工場にてCO2と水素からのメタノールの製造を開始し、来春からは新潟県が所有する近隣の下水道の終末処理場(浄化センター)から発生する未利用消化ガスを新潟工場に原料として導入することでバイオメタノールの製造も開始する。また国内様々な企業と廃プラスチックスをガス化しメタノールとしてリサイクルする取り組みや排出CO2からのメタノールの製造を検討中であり、オーストラリアではセメントオーストラリア社と共同でCO2と再生可能エネルギーからの水素を原料としたリニューアブルメタノールの事業化も検討中だ。
詳しくは、→https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kowan/2023/20231227.html →https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2023/231227.html