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ブラスケムとタイ・SCG Chemicals、タイでバイオポリエチレン(PE)合弁事業の契約締結(2023.8)
バイオ製品生産に注力するブラジルのブラスケム(Braskem)は、タイに本社を置くASEAN の大手総合化学企業のSCG Chemicals(SCGC)と、Braskem Siam Company Limitedを設立する合弁事業の契約を締結したと発表した。独占禁止法に関する関連当局からの許可と投資パートナーによる最終投資決定は今後となるが、この合弁事業は、バイオエタノールからバイオエチレンを生産し、I’m green ・バイオポリエチレン (PE) を商業化することを目的としている。 この技術は、Lummus Technology LLCとブラスケムとのジョイントベンチャーにおいて、開発およびライセンス供与を行うパートナーシップ契約から生まれたものである。
バイオポリエチレンプラントは、ブラジル国外では初めてのものとなる。タイの新工場は、アジアで急成長する持続可能な製品の需要に焦点を当て、また世界的なバイオポリマーの需要の高まりに応えるため、バイオポリエチレンの生産能力をほぼ2倍に拡大する考えだ。このプロジェクトはタイのラヨーン県マプタプットで推進する予定。
ブラスケムのCEO、Roberto Bischoff氏は、「当社は、持続可能なソリューションの高まる需要に応えるため、顧客に循環型低炭素代替品を提供するため、I’m green・バイオベースポリエチレンの提供を拡大する機会を常に探している 。今回のSCGとのパートナーシップは、2030年までに100万トンのグリーン製品を生産し、化石燃料を再生可能な原料に置き換え、業界のCO2排出量の削減に貢献するという当社の取り組みと合致するものである」と述べた。
詳しくは、→https://www.braskem.com.br/usa/news-detail/braskem-and-scg-chemicals-join-forces-to-advance-in-the-bio-based-ethylene-project-in-thailand →https://www.scgchemicals.com/en/articles/news/1692253430