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帝人フロンティア、素早く大量に細胞培養可能な足場材・細胞培養用不織布マイクロキャリアを開発(2023.6)
帝人フロンティア㈱は、長年培ってきた繊維加工および、不織布設計技術を用いるとともに、福井大学 工学系部門 工学領域 繊維先端工学講座 藤田 聡 教授の繊維材料におけるバイオ・医療分野に関する知見を合わせ、スピーディーかつ、大量に高品質な細胞培養が可能となる不織布マイクロキャリアを開発した。
近年、幹細胞研究および再生医学の進展にともない、再生医療製品やバイオ医薬品の実用化が進み、細胞培養の技術は再生医療の産業拡大に大きな役割を担っている。一般的に細胞培養は培養ディッシュやフラスコを用いた平面培養が主に用いられている。しかし、この方法では細胞の接着面積が小さく、数gの組織を培養するにも数百枚のディッシュが必要となり、作業に要する設備、人員および工数も大きくなることが問題だった。
一方、これらの問題を改善するために、効率的で多量の細胞培養が可能なバイオリアクターを使用した方法が用いられている。バイオリアクターで細胞を培養する場合は、細胞の接着・増殖・分化を制御するための足場が必要であり、その足場材には、小片状のマイクロキャリアが注目されている。従来のマイクロキャリアは、ビーズタイプが一般的ですが、細胞種・培養方式の多様化にともない、より大量、高品質な培養が可能となる新たなマイクロキャリア開発のニーズが高まっている。
こうした中、帝人フロンティアは、長年培ってきた繊維加工および、不織布設計技術に、福井大学 藤田教授の繊維材料におけるバイオ・医療分野に関する知見を合わせることで、より効率的な細胞培養が可能となる不織布マイクロキャリア「ecellba」を開発した。
詳しくは、→https://www2.teijin-frontier.com/news/post/144/