トピックス

ノルウェー・Norwegian、Norsk e-Fuelと提携し、e-fuel(合成燃料)本格プラント建設へ。世界初(2023.4)

 ノルウェー最大、徹底したサービスの効率化を進める格安航空会社Norwegian Air Shuttleは、Norsk e-Fuel(ノルウェー・オスロ)とのパートナーシップを発表し、ノルウェー北部のMosjøen(モショーエン)に世界初の本格的なe-fuel(合成燃料)プラントを建設すると発表した。このプラントは、持続可能な航空燃料(SAF) を生産し、同社の2030年までのSAFの総需要の約20%が確保できるとし、2030 年までに45%の排出削減という同社の目標に向けた重要なマイルストーンになるとした。また、SAF の長期的な購入と同社の株式取得を目指す。両者は、今後数か月以内に詳細な合意を完了することを目指す。

 いわゆる電気ベースの燃料の略語となっているe-fuelは、持続可能な電力源から得られるグリーン水素とともに、捕獲されたCO2を使用して製造される合成燃料だ。Norsk e-Fuelは、ノルウェー北部でe-fuel生産を加速させようとしており、同社の最初の生産施設は、早ければ2026年までにノルウェー北部のMosjøenに建設され、世界初の本格的なe-fuel生産施設となる。この地域は、ヨーロッパで最も電気料金が安く、水力発電による再生可能エネルギーを得ることができる。電気料金はe-fuelの生産において重要な要素であり、また、港と鉄道のインフラがあり、長年にわたる加工産業の伝統もある。

 Norsk e-Fuelは、2019 年にプロジェクト開発会社として設立され、CO2 と水に基づく持続可能な燃料の工業生産を確立することにより、再生可能な航空への移行を推進している。Norsk e-Fuelは、戦略的投資家と厳選されたパートナーの支援を受けて、Power-to-Liquid 生産を工業規模にまで引き上げる考えだ。現在、パートナーは、電気分解分野のSunfire、DAC技術のClimeworks、鉄鋼メーカー向け技術のPaul Wurth (SMS グループ)、クリーンテック投資会社 Valinor、ルクセンブルク空港運営会社であるlux-Airportで構成されている。

詳しくは、→https://media.uk.norwegian.com/pressreleases/norwegian-partners-with-norsk-e-fuel-to-build-new-e-fuel-plant-in-norway-3247949                                                             関連情報→https://www.norsk-e-fuel.com/

2023-04-26 | Posted in トピックス |