研究情報

都立大研究G、炭素資源の新触媒反応技術を開発。バイオマス等から効率的に高機能化成品へ(2023.2)

 東京都立大学の研究グループは、C-O結合を炭素―ケイ素結合(C-Si結合)に効率的に変換し、有機無機ハイブリッド材料や医薬品などの原料として有用な有機ケイ素化合物を効率よく合成できる新しい触媒反応の開発に成功したと発表した。再生可能な炭素資源である木質バイオマスや、ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステルなどには、多くの炭素―酸素結合(C-O結合)が含まれており、それらを効率的に変換できる化学反応は重要だ。これまではC-O結合を炭素―水素結合(C-H結合)に変換することで付加価値の低い炭化水素へと誘導する触媒系が多く、より直接的に有用化成品へと誘導できる新しい結合変換技術の開発が強く望まれていた。
 今回開発した技術は、木質バイオマス由来化合物から有機ケイ素化合物などの有用化成品を効率よく合成できるだけでなく、従来、炭素資源として利用されていなかったポリエステルなどを原料とすることも可能にした。

詳しくは、→https://www.tmu.ac.jp/news/topics/35447.html

2023-02-25 | Posted in 研究情報 |