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ネステ社、スペインに藻類パイロット生産施設設立を検討。再生可能な原材料確保と多様化へ(2023.2)

 ネステ社(’フィンランド)は、スペインに藻類パイロット生産施設を設立し、原材料源をさらに強化することを目指すと発表した。プロジェクトは現在計画段階にあり、最終的な投資決定はされていないが、このパイロット建設により、藻類の培養と処理・開発と実証を進めていきたい考えだ。

 イノベーション担当副社長のLindfors 氏によると、将来の原材料源の一部として藻類を利用することで、ネステ社の再生可能な原材料ポートフォリオを、新しいスタイルで多様化させていく。スペインでの試験運用は、藻類および関連技術の高度な研究と事業化の基礎を築き、同社の成長と変革を支え、世界的な低炭素需要の高まりに対応する低炭素ソリューションを提供するものになる。藻類は高いバイオマス収量と非耕作地での開発が可能であり、海水を利用できることも利点である。その優れた温室効果ガス排出削減能力により、EU と米国は、再生可能燃料、ポリマー、化学品の低炭素原材料として藻類を支援している。

 同社は、藻類の研究開発において 15 年以上の経験があり、多数のラボやフィールドでの実験を行ってきている。スペインは、藻類に関する知識や知見の集積、また研究開発に良好な環境であることにより選定したとした。

(ネステ研究所の藻類粉末)

詳しくは、→https://www.neste.com/releases-and-news/innovation/neste-considers-establishing-algae-pilot-facility-spain

 

2023-02-18 | Posted in トピックス |