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ブラスケムとフィンランド・Coolbrook社、脱炭素に向けた製造工程パイロットプロジェクト協定締結 (2023.2)

 バイオ製品生産に注力するブラジルのブラスケム(Braskem) と鉄鋼、化学、セメントなどの重化学工業の電化と脱炭素化に注力した技術・エンジニアリング企業のCoolbrook社(フィンランド) は、RDR(RotoDynamic Reactor)技術を導入した製造工程を評価するパイロットプロジェクトを実施すると発表した。

 エチレンやプロピレンなどの不飽和炭化水素・オレフィンは、主にプラスチックの製造に使用される化学産業の主要原料であるが、水蒸気で希釈された炭化水素原料を分解炉内で高温熱分解するスチームクラッキングにより製造されている。RDR技術により、これまで化石燃料を大量に使用していたこのプロセスを電動化し、プロセスのCO2排出量を100% 削減を目指すもので、バイオマスナフサなどのバイオベース原料の利用を増やすことで、プラスチックのライフサイクルCO2フットプリントを更に削減することも可能だ。燃料の燃焼によるCO2等の排出物を排除するだけでなく、原料の幅を広げ、収量を向上させ、従来の分解技術と比較してエネルギー効率も向上する。

 このプロジェクトは、化石燃料に由来する熱エネルギーの使用を再生可能エネルギー源から生成された電力に置き換えることを進めるもので、クラッキングでのCO2 排出量の潜在的な削減量は、年間約250 万トンになるとした。ブラスケムは再生可能な電力と再生可能な材料の使用を拡大することで、エチレン、プロピレン、およびその他の化学品の生産におけるCO2排出量削減を推進する考えだ。

詳しくは、→https://www.braskem.com.br/usa/news-detail/braskem-signs-agreement-with-coolbrook-and-ramps-up-investments-to-meet-carbon-neutrality-target                                                関連情報→https://coolbrook.com/                                                       工程ついての関連情報→https://www.jpca.or.jp/index.html

 

2023-02-14 | Posted in トピックス |