研究情報

DX農業支援サグリ、タイの水稲農地情報のデジタル基盤構築実証事業の成果発表(2022.4)

 衛星データとAIを掛け合わせ、地球上の農業発展と脱炭素社会を推進するベンチャー企業であるサグリ㈱(兵庫県丹波市)は衛星データを活用し、タイ王国に向けた水稲の農地情報に係るデジタル基盤構築に係る実証事業の成果発表を行った。

 同社は、日ASEANにおけるアジアDX促進事業(経済産業省、JETRO)の「衛星データを活用したタイ王国向けコメ農地情報のデジタル基盤構築に係る実証事業」において、タイ王国中部の県であるスパンブリー県を実証フィールドとし、農地自動区画化であるAIポリゴン及び衛星データによる土壌化学性分析において、有意な実証結果を出すことに成功した。実証事業終了後、タイ王国での事業展開を進めていくとした。

 同社のAIポリゴンは、タイ王国の細かく流線形の農地であっても正確な区画化を実現。これはAIポリゴンでの自動区画化が日本のみならずタイ含めグローバルの農地で可能であることを実証した。引き続き、AI画像認識による農地区画形成の自動化を実現し、農地が区画化されていない開発途上国の農地を1筆ごとに自動で区画化できるように努めていく考えだ。

 また、同社は3月、環境省より事業成長が期待されるスタートアップに対する賞である「環境スタートアップ事業構想賞」を受賞、農林水産省のスマート農業総合推進対策事業のうちデータ駆動型土づくり推進事業に4月14日付けで選定された。

詳しくは、→https://sagri.tokyo/2022/04/08/adx_thailand/

 
2022-05-01 | Posted in 研究情報 |