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INPEXと住友大阪セメント、大型船舶のCO2回収するCa化合物循環利用技術の実証試験開始(2026.10)
2026年10月19日、㈱INPEXと住友大阪セメント㈱は、2023年8月より共同で研究を行っている、カルシウム(Ca)化合物を繰り返し利用してCO2を回収する技術(Ca-Looping技術)の実証試験を開始したと発表した。
本技術は、CO2を常温・常圧で運搬可能な炭酸カルシウムに転換できる特性を応用したものであり、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所(東京都三鷹市)にて実証設備を設置のうえ、試験を実施している。
A) ①大型船舶などから排出されるCO2をアルカリ溶液(NH4OH)によって捕捉する。②捕捉したCO2を含む溶液(NH4HCO3)を水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と接触させ、炭酸カルシウム(CaCO2)を生成する。
B) A)によって生成された炭酸カルシウム(CaCO3)をCO2地下貯留サイトへ運搬し、③炭酸カルシウム(CaCO2)をCO2と酸化カルシウム(CaO)に分解し、④CO2は地下貯留、⑤酸化カルシウムを水和(消化)し水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を得る。
C) 水酸化カルシウム(Ca(OH)2)をCO2が発生するサイトに運搬し、A・Bの手順を繰り返すことにより、カルシウム(Ca)を循環利用(Looping)し、CO2を継続して回収・地下貯留することができる。

Ca-Looping技術の全体プロセス
本技術は、第一段階として国際的なCO2排出規制の強化が進む大型船舶に設置することを目指しており、将来的には広く社会実装されることを目指している。また、INPEXが国内外に保有するCO2の地下貯留適地の有効利用につながることも期待される。
