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IMO(国際海事機関)海洋環境保護委員会、世界の船舶排出量合意に向け従来の軌道に戻る。ホルムズ海峡の環境リスクに警鐘(2026.5)
国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会の第84回会合は、2026年4月27日から5月1日まで、ロンドンのIMO本部で開催された。世界の船舶排出ガスに関する合意を再構築することを約束するとともに、ホルムズ海峡における環境リスクに警鐘を鳴らし、北大西洋北東部の大気汚染を抑制するための新たな措置を採択した。
2026年4月27日から5月1日までロンドンで開催された会議の閉会にあたり、IMO事務総長のArsenio Dominguez氏は次のように述べた。「我々は軌道に戻ったが、信頼関係を再構築する必要がある。会期間の活動を通じてこの勢いを維持し、加盟国を一つにまとめることができるような提出資料を準備するよう、皆さんに奨励する」
委員会は、2026年11月30日から12月3日に開催予定の第85回会合(MEPC 85)による承認を条件として、2026年12月4日(金)に第2回臨時会合を再開する。
●IMOネットゼロフレームワーク
今週、約100の代表団が発言し、船舶からの温室効果ガス(GHG)排出量に対処するための「中期措置」、いわゆるIMOネットゼロ枠組みの採択について意見を表明した。また、交渉を進める方法について複数の提案が提出された。
委員会は、6か月後に開催されるMEPC第85回会合に先立ち、様々な懸念事項を解決し、世界的な措置に関するより広範な合意形成を促進するため、会期間作業部会を設置することに合意した。加盟国は、既に承認された修正案に対し、新たな修正案や調整案を提出することができる。
MEPC第85回会合(11月30日~12月3日)に先立ち、2回の会合(9月1日~4日、11月23日~27日)が予定されているほか、燃料の原産地やサプライチェーン全体における燃料の移動を追跡し、排出量が適切に追跡・検証されることを保証する「サプライチェーン管理」モデルに関する専門家ワークショップも開催される。
昨年10月に休会となったMEPCの第2回臨時会合は、MEPC第85回会合での協議結果次第で、12月4日に再開される予定である。
●ホルムズ海峡と海洋環境
委員会は、ホルムズ海峡地域における商船への攻撃およびそれに伴う海洋汚染のリスクを非難する決議を採択した。
委員会はペルシャ湾とその周辺海域の脆弱性を認識し、これらの攻撃によって、ミサイル、ドローン、火災、爆発などから生じる油、有害物質、有害残留物といった大規模な海洋汚染が発生する可能性があると警告した。
委員会は事務総長に対し、環境への影響を監視し、次回のIMO理事会に報告するよう要請した。
詳しくは、→https://www.imo.org/en/mediacentre/pressbriefings/pages/imo-progresses-work-on-ship-emissions-pollution-and-ocean-protection.aspx
関連情報(国土交通省発表)→https://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji07_hh_000396.html
