トピックス,エネルギー編
日本郵船G・商船三井、JERA向けアンモニア輸送船の定期用船契約の基本条件合意締結。大規模低炭素アンモニアバリューチェーン構築に向けて（2025.12）
2025年12月22日、日本郵船グループのNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.（シンガポール）と㈱商船三井は、㈱JERAとアンモニア輸送船VLGC2隻ずつの定期用船契約に関わる基本条件合意書を締結した。本合意にもとづき、両社はJERAが出資する米国ルイジアナ州「Blue Point」で製造される低炭素アンモニアをJERAの碧南火力発電所（愛知県碧南市）へ輸送する。これにより、日本初となる大規模な低炭素アンモニア輸送が実現に向けて動き出す。
日本郵船グループと商船三井はJERAと燃料アンモニア輸送に向けた協業について検討を継続してきた。今回の合意は、これまでの協業検討を発展させ、低炭素アンモニアのバリューチェーン構築を商用規模で実現するものとなる。
アンモニアは、肥料原料や化学品原料として利用でき、燃焼時にCO2を排出しない次世代のクリーンエネルギーである。また、発電プラントおよび船舶における燃料利用や水素キャリアとしての活用等、さまざまな分野で脱炭素ソリューションを提供できる可能性を有しており、今後大規模な需要が見込まれている。